Story物語
それから2年後、新潟。悪夢に悩まされる島⽥は、闇の武器ビジネスに加わりながら、花⽕⼯場の仕事に就く。親⽅の藤井与⼀や仲間の職⼈たち、与⼀の娘・昭⼦に⽀えられ、⼼に負った傷を少しずつ癒していく島田。花火師の道に一筋の光を⾒出した矢先、島田に過去の闇が迫る。
IKKEN YAMAMOTO
山本一賢
IKKEN YAMAMOTO
山本一賢
1986年1月23日生まれ、東京都出身。小島央大監督『JOINT』(2021)で俳優デビューし、主演を務める。その後、イ・ギュマン監督の韓国映画『警官の血』(22)に出演。ブリランテ・メンドーサ監督の最新作『CHAMELEON』への出演も決まっている。本作では、小島監督と共同で企画・脚本も務めている。
2021年から準備してきた、我が子のような映画が完成、上映決定になりました。
戦争や平和、この国や人類について、馬鹿なりに真面目に考えて悩みました。
情熱的なスタッフ陣と共に作った宝物です。
是非、劇場にて熱い冬を感じて下さい。
YURINA YANAGI
柳 ゆり菜
YURINA YANAGI
柳 ゆり菜
1994年4月19日生まれ、大阪府出身。2014年、連続テレビ小説「マッサン」のポスター・モデル役で話題に。以降、映画・ドラマを中心に活躍。24年には、韓国ドラマ「プレイヤー2〜彼らの戦争〜」にも出演し、国内外で活動を広げている。主な映画出演作に、『純平、考え直せ』(18/森岡利行監督)、『無頼』(20/井筒和幸監督)他、主演作『バッコン!』(泉原航一監督)の公開を控えている。
YOHEI MATSUKADO
松角洋平
YOHEI MATSUKADO
松角洋平
1977年6月28日生まれ、長崎県出身。チャン・イーモウ監督『The Flowers of War』(2011)で映画デビュー。その後も舞台・ドラマ・映画など幅広く活躍している。近年の主な映画出演作に『無頼』(20/井筒和幸監督)、『すばらしき世界』(21/西川美和監督)、『ハケンアニメ!』(22/吉野耕平監督)、『スイート・マイホーム』(23/齊藤工監督)、『十一人の賊軍』(24/白石和彌監督)などがある。
CHANGBAK KIM
キム・チャンバ
CHANGBAK KIM
キム・チャンバ
1985年12月1日生まれ、東京育ち。2015年釜山ファッションウィーク、2016年ソウルファッションウィークでのモデル活動を経て、小島央大監督作『JOINT』(21)でメインキャストとして出演、エグゼクティブプロデューサーを兼任。本作でもメインキャストとプロデューサーを務める。
DANKAN
ダンカン
DANKAN
ダンカン
1959年1月3日生まれ、埼玉県出身。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家、映画監督などマルチに活躍。主な映画出演作に『3-4x10月』(90/北野武監督)、『ドッペルゲンガー』(03/黒沢清監督)、『容疑者Xの献身』(08/西谷弘監督)、『東京喰種トーキョーグール』シリーズ(17、19)、『Fukushima50』(20/若松節朗監督)、『千夜、一夜』(22/久保田直監督)など。『七人の弔』(05)では監督・脚本・主演を務めている。
MASATO IBU
伊武雅刀
MASATO IBU
伊武雅刀
1949年3月28日生まれ、東京都出身。67年、ドラマ「高校生時代」(NHK)で俳優デビュー。以後、声優・ナレーターとしても活躍。主な映画出演作に『太陽の帝国』(88/スティーヴン・スピルバーグ監督)、『カンゾー先生』(98/今村昌平監督)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002/原田眞人監督)、『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(09/根岸吉太郎監督)、『冬薔薇』(22/阪本順治監督)などがある。
IPPEI TANAKA
田中一平
元陸上自衛隊3等陸曹。南スーダンに派遣された島田の同期。
元陸上自衛隊3等陸曹。南スーダンに派遣された島田の同期。
YUJIRO HARA
原雄次郎
元陸上自衛隊3等陸曹。南スーダンの銃撃戦に巻き込まれ、亡くなる。島田の同期で親友。
元陸上自衛隊3等陸曹。南スーダンの銃撃戦に巻き込まれ、亡くなる。島田の同期で親友。
JUN NIOKA
新岡 潤
元南スーダンPKOの施設隊員。現在も自衛官として任務にあたる。
元南スーダンPKOの施設隊員。現在も自衛官として任務にあたる。
TAKASHI YUKAWA
ゆかわたかし
極左活動家。
極左活動家。
KENTO IMAMURA
今村謙斗
鉄工所で働く島田の同僚。島田に武器ビジネスを持ちかける。
鉄工所で働く島田の同僚。島田に武器ビジネスを持ちかける。
JUN YAMASAKI
山崎 潤
元南スーダンPKO派遣隊長で、南スーダンで銃撃戦を揉み消す。現・陸上自衛隊陸将補。
元南スーダンPKO派遣隊長で、南スーダンで銃撃戦を揉み消す。現・陸上自衛隊陸将補。
YUMI ENDO
遠藤祐美
神崎の妻で防衛大臣秘書官。
神崎の妻で防衛大臣秘書官。
YUTA KOGA
YUTA KOGA
藤井煙火社員。島田に花火づくりを手引きする。
藤井煙火社員。島田に花火づくりを手引きする。
監督・編集・音楽/共同企画・脚本
小島央大 OUDAI KOJIMA
1994年生まれ、兵庫県出身。幼少からニューヨークで育つ。東京大学建築学科卒業後、映像作家の山田智和の下でアシスタントディレクターを1年半経て、フリーランスの映像作家として独立。MVやCM、企業PVやVJ、LIVEなど多岐にわたって活躍。2021年、長編デビュー作『JOINT』が独立映画約160作品から選ばれ、新藤兼人賞銀賞を受賞。大阪アジアン映画祭、ニューヨークアジアン映画祭のコンペティション部門にノミネート、全国公開を果たした。長編2作目となる本作では、主演の山本一賢とともに共同企画・脚本を担い、さらに編集と音楽まで手掛けている。
コロナが明けても、ヘイトと戦争が絶えず、世界に暗がりを感じるなかで、どうしてか、日本の花火というものに強く惹きつけられました。その理由にひたすら向き合っていたら、この映画が誕生しました。約2年間準備し、多くの方々とのご縁とスタッフ・キャストの絶えない努力で完成させた、人間のエネルギーが凝縮した完全オリジナルです。ぜひ劇場で体感してください。
Commentコメント
満天を色づかせる大花火が実は無数の線香花火で出来ていること。
小さくて大きな映画だ。
この世界は光と闇がつくるモザイクかもしれないが空を見上げれば花が咲く。
綺麗な夕暮れを目のあたりにした時わたしはこれからも想い出す。
『火の華』の閃光と永遠を。
(Bleu et Rose/映画批評家)
(美術家)
怒涛の展開、緻密な脚本、リアルで繊細な心情や息遣いにも驚く!
傑作『JOINT』の小島央大がスケールアップして普遍の祈りに火を灯し、打ち上げた!
(漫画家)
(ライター)
ロマンティックで、時に残酷な現実が変化しながら終わりに近づいてゆくだけ。
色とりどりの炎を放ちながら消え落ちてゆく花火のように。
(音楽家)
どこまでも!
そのために私が今、することは「風を選ぶ」ということだろう。
登場人物たちの息遣いが、現実で対面する実際の誰かのそれよりも、生々しさを伴って迫ってくる様でした。
人々が生きるこの世界を、監督が切り取った「映画」でもっと沢山観てみたいです。
(俳優)
『火の華』は、そんな“if”の世界のあり方を願う映画なのだと思う。打ち上げ花火は下から見上げるにかぎるだろう。それも、みんなでだ。
(文筆家)
わたしたちが真に「平和」を守っていくために、果たして何ができるのか。
切なる祈りが込められた魂の傑作が、今ここに華ひらく。
(映画文筆家)
(慶大名誉教授・憲法学者)
「これって完全にアウトでしょ(PKO 参加 5 原則上という意)」あまりの銃撃、砲撃の凄まじさに、私の傍にいた隊員が本音で呟いた。劇中の一言「マジかよ。何が非戦闘区域だよ。もう戦場だろ」に、何かあの瞬間と重なるものを感じた。現場の隊員には、政治的な解釈や政治家への忖度は関係がない。あるのは、目の前の現実をどう受け入れるかだけだ。
(南スーダン派遣施設隊10次要員
元幹部自衛官/1等陸佐)
(小説家)
(映画監督)
(ラッパー)
というのもテアトル新宿では一昨年、昨年と12月公開作品として『ケイコ 目を澄ませて』『市子』を上映して参りました。
2作品とも非常に話題に上った映画ではありますが、両作ともこの世界の未知の部分の広大さと、しかしそれは自分のすぐそばにも間違いなく存在しているんだという実感を映画を通して与えてくれました。
世界の広がりと同時に様々な人生を近くに感じる事が出来る、それはまさしく映画を観る醍醐味の一つだと思いますし、そうした映画を上映する映画館でありたいと思っております。
『火の華』は、光の届かない世界の深さとそこに間違いなく存在している人生とが重たい実感を持ってこちらに迫ってきます。
そのリアルな手触りは『ケイコ 目を澄ませて』『市子』と同様、映画の醍醐味に溢れています。
(テアトル新宿 支配人)
僕はこのあらすじを何人に嬉々として語ったことだろう。まず、山本一賢という俳優から目が離せなかった。僕がこれまで観てきた邦画演技の文脈とは明らかに違う。まるでクリスチャン・ベールのような存在感と説得力。必見。2024年は、どうかこの「火の華」で締め括っていただきたい。僕はこの、煙となって夜の闇に消えてしまいそうな儚く哀切な映画を、一夜の思い出にはせずしっかり心に捉えて大切にしたい。だから絶対に応援すると決めた。
(俳優)
(ジャーナリスト)
静かに流れる田舎の風景と人間関係、そして夜空に映える花火の美しさと儚さ。
映画館に行って暗闇の中で集中してこの映画を観ることが出来たら、
SNSやスマホゲームで与えられるような短い興奮や喜びではなく、
しっかりと自分と向き合って、打ちのめされたり気づいたりする、
充実した時間を得られるだろうなと思いました。
(スチャダラパー)
自分が置かれている環境によっては、誰にでも感情移入できてしまいそうな危うさがそこにはあった。それだけ正義というのは移ろいゆくもので、それ故に多くの人が今もなお苦しんでいる。
ただ、どうか我々が聞く火薬の音は、いつまでも花火でありますように。
(トンツカタン/お笑い芸人)
(戦史・紛争史研究家)